商標登録で得られる7つのメリット
商標登録を通じて、御社がどのようなメリットを享受できるかをご説明します。
商品名、サービス名、社名を商標登録すると、「商標権」が発生し、ブランドを独占的に使用できる強力な知的財産権を取得できます。その主なメリットは以下の7つです。
1)ブランドの独占使用
登録商標を使用できるのは、御社および御社が許諾した者のみです。指定商品やサービスでの販売や広告に使用することにより、他者との差別化が図れます。
2)模倣ブランドの排除
登録商標と同一または類似する商標が無断で使用された場合、警告書を送ってやめさせることができます。応じない場合は、訴訟で使用差止や損害賠償を請求でき、重い刑事罰も適用されるため、模倣者への強力な抑止力となります。
3)将来不安からの解放
商標登録によって、他者から突然商標権侵害を主張される不安から解放されます。登録商標は10年ごとに更新が可能なので、これによりブランドを半永久的に守ることができます。
4)権利収入の獲得
登録商標を他者に有償で使用許諾することや、商標権を売却することができます。ブランド価値が向上するにつれて、ライセンス料や売却価格も上昇し、収益を生み出す資産となります。アップル社が日本で「iPhone」を販売するため高額な対価を支払い続けている事例は、商標の価値を示す代表例です。
5)商標登録表示の付与
登録商標に®️マークや「登録商標」の表示を付けることで、ブランド価値の向上と模倣の抑止が期待できます。未登録の商標にはこの表示が許されないため、登録の有無は一目で分かります。
6)模倣品の水際遮断
税関で偽ブランド品の輸入を差し止めてもらうことができます。特許や意匠に比べて商標の模倣は判断が容易なので、模倣品対策に有効です。
7)ECサイトへの有利な出品
Amazonなどに出品する際、「ブランド登録」ができるのは登録商標のみです。これにより、偽ブランド品や転売屋への対策が強化されます。
以上のメリットによって、御社のブランド価値が向上し、適正価格の維持や販路拡大、さらには資金調達やM&Aの際にも企業価値を高める効果が得られます。
このように商標登録で得られるメリットは大きく、登録しないことによるデメリットは上記のいずれのメリットも得られないことです。特に、将来のリスク回避という重要なメリットを得られないことは、企業にとって大きな不安要素となるでしょう。